申し出場面での働きかけ方における日韓対照研究 –対等で既知の相手に対する容易な行為の場面を中心に–

초록

本稿は日本語と韓国語の「申し出」場面における働きかけの仕方の相違点を明らかにすることを目的とするものである。そのうち、力関係が「対等」で、親疎関係が「既知」、負担度が「容易」の場面での言語行動に焦点を当て、研究を行った。研究対象は、日本、韓国共に首都圏の大学で学ぶ日本語母語話者と韓国語母語話者である。話完成テストを用いた質問紙調査を行い、その結果を熊谷(2000)の分析の枠組みを基に「機能的要素」に分類して、「機能的要素の使用数」、「コミュニケーション機能の使用率」、「機能的要素の使用率」、「機能的要素の組み合せ」の4つの観点から分析を行った。その結果、日本語と韓国語の申し出場面の働きかけの仕方では以ほぼ似た様相を示しているが、細かい部分で相違点が見られた。まず日本語では、≪行動の申し出≫の表現を中心に申し出を行っていた。一方で、韓国語では日本語よりも≪理由述べ≫を用いて申し出を行う割合が高かった。また、表現の面を見ても、日本語では多様な表現で韓国語より若干丁寧に申し出を行っていた。申し出の内容では、日本語では「お金を貸す」という形で申し出を行っている例が、韓国語では「交換条件」を多用して申し出を行う点がそれぞれ特徴として見られた。

키워드

申し出働きかけ方日韓対照機能的要素談話完成テスト
제목
申し出場面での働きかけ方における日韓対照研究 –対等で既知の相手に対する容易な行為の場面を中心に–
저자
미네자키 도모코
DOI
10.15733/jast.2013..56.265
발행일
2013
저널명
일본연구
56
페이지
265 ~ 283